品質保証・CSR 永谷園グループをより理解いただくために、2017年度に取り組んだ環境保全活動内容や企業活動内容をご紹介します。

環境・社会報告書2018

「フリーズドライご飯」が「新技術・食品開発賞」を受賞!

日本食糧新聞社制定平成29年度(第31回)「新技術・食品開発賞」を、永谷園の「フリーズドライご飯」シリーズが受賞しました。
この賞は、毎年1回、家庭用、業務用すべての食品などにおいて、新技術を活用して開発した食品および関連する技術を対象とし、食品界に新分野を開拓、新しい発展の原動力となり、その技術に対する評価を高めることになった商品が選定されます。

贈呈式の様子

贈呈式の様子(左が永谷園 飯塚社長)

「フリーズドライご飯」とは

災害備蓄用に開発された、お湯や水を入れて短時間で食べることができるインスタントご飯。開発に当たっては、災害時の大きな楽しみである食事が「簡単に」「早く」「楽しく」「おいしく」なることを念頭に置き、さらにライフラインが復旧していないときでも食べることができるよう配慮しました。できあがりの状態を左右する真空度や乾燥時間などさまざまな条件を調整することで、災害備蓄食として一般的なアルファ化米と比較すると、アルファ化米は食べられるまでにお湯で15分、水では60分程度かかるのに対し、本品は「お湯で3分、水で5分」と大幅な時間短縮を実現しました。お米はあられのようにサクサクとした食感なので、お湯や水がないときはそのまま食べることもできます。
最初は自治体や企業の備蓄食として販売を開始し、2017年春に業務用商品として通常タイプ4品(炊き込み五 目、チャーハン味、カレー味、ピラフ味)、アレルゲン27品目不使用タイプ4品(わかめ味、梅しそ味、カレー味、ピラフ味)を発売。翌2018年にはラインナップに「白飯」を追加しました。

「フリーズドライご飯」を通じた社会貢献

永谷園
商品企画部
岡田 弘則(左)
山口 勝弘(中央)
鈴木 裕子(右)

フリーズドライの原理

私たちが普段生活している環境では、水は0℃で氷に変化し(このときの温度を凝固点といいます)、100℃で沸 騰し水蒸気に変化します(このときの温度を沸点といいます)。しかし、気圧が下がると沸点も下がり、真空状態では氷が水の状態を経ずに直接水蒸気に変化します(この現象を昇華といいます)。フリーズドライ食品はこの現象を利用したもので、次のような方法で作られます。

フリーズドライの特長

  • ・色、香り、栄養素などの変化が少ない

    熱風を当てる乾燥方法に比べ食品が低温で乾燥されるので、食品本来の色や香りが保たれ、熱に弱いビタミンなどの減少も抑えることができます。
  • ・元の形を保っている
    ・復元性がよい
    フリーズドライ食品は、氷の昇華による穴がたくさん空いたスポンジ状(多孔質)になっています。そこにお湯を加えると、スポンジが水を含むようにすぐに元の形に戻ります。
  • ・長期保存が可能
    ・持ち運びしやすい
    水分が低く抑えられているので、湿気が入らないようにしっかり密封すれば長期間の保存が可能です。また、重量がとても軽く(そのぶん強度は落ちますが)持ち運びにも便利です。

永谷園グループとフリーズドライ

永谷園では1960年代からさまざまな食材のフリーズドライの試験を行い、「さけ茶づけ」(1970年発売)の鮭フレークで本格的に商品にフリーズドライを採用しました。鮭は骨が多く加工に手間がかかること、そして酸化して油焼けを起こすことからフリーズドライに向かないとされていましたが、骨取り用の機械を開発し、脂肪分を取り除きながらうまみを残すよう工夫することで商品化を実現し、大ヒットとなりました。
さらに、「あさげ」(1974年発売)では従来の熱風乾燥のみそに替わってフリーズドライのみそを採用し、手作りのみそ汁と遜色のない味わいを実現しました。1975年にはフリーズドライの鮭フレークやみその生産拠点として サン・フリーズドライ(現サンフレックス永谷園)を設立し、大規模なフリーズドライの生産設備を導入しています。
近年では「おみそ汁の大革命」(2004年発売)のブロック具、ブロックタイプの即席みそ汁「味噌汁庵」(2012年発売)など、フリーズドライはヒット商品を支え続けています。
2016年12月、永谷園ホールディングスは英国のフリーズドライ食品企業である Chaucer Groupを子会社化。永谷園グループは世界規模のフリーズドライ生産設備を保有することになりました。これからもフリーズドライの技術を活用し、世界の食に貢献していきます。

贈呈式の様子

贈呈式の様子

Chaucer Groupフランスの
フリーズドライ工場

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