品質保証・CSR 永谷園グループをより理解いただくために、2017年度に取り組んだ環境保全活動内容や企業活動内容をご紹介します。

環境・社会報告書2018

これからは 食品安全も グローバル 永谷園 [品質保証部] 佃 悠記

食品安全/品質管理

食品安全への取り組み

永谷園グループでは「商品・サービスの安全性の確保」を企業行動指針の一番目に掲げて取り組んでいます。
2009年に独自の品質保証システム「NAFSAS(ナフサス)※1」を構築し、その後も常に世界情勢や食品安全に関する動向を注視し、さまざまな国際規格のノウハウを取り入れながら、永谷園グループの企業規模や風土に適合させた形へと整備、運用しています。このNAFSASは「品質保証・顧客満足」「食品安全」「危機 管理」「味ひとすじ」の4本柱で構成されています。その中でも「味ひとすじ」は2018年から新たに4本目の柱として掲げています。永谷園の企業理念である「味ひとすじ」をお客様に知っていただきたいという思いから、創業より追求してきた永谷園の「想い」や「技術」などを発信していきます。永谷園では、今後もこの「味ひとすじ」の柱を充実させ、「安全・安心」で「おいしい」商品開発への新たな取り組みを続けていきます。

NAFSAS 品質保証・顧客満足 食品安全 危機管理

「NAFSAS」を構成する4つの柱

1. 品質保証・顧客満足
永谷園品質マネジメントシステム(ISO9001)ISO9001のシステムにより、社内の定期監査や外部機関の審査による効果的な運用の確認、管理体制の維持、継続的な改善を行っています。
2. 食品安全
食品安全管理システムHACCP※2管理を重要視した国際規格であるFSSC22000※3で規定されている事項を基本とし、食物アレルギー監査※4などのノウハウを取り込み、衛生管理(食品安全のための前提条件プログラム)やフードディフェンス※5の管理を独自の内容で各生産工場の状況に合わせ進化させて運用しています。
3. 危機管理
商品回収システム、トレーサビリティシステム ISO9001や食品安全管理システムで、品質トラブルの発生を未然に防ぐよう管理していますが、万が一、永谷園が提供した商品に重大な問題が発生した場合のことを想定して、関連部門が早急に適切な対応が取れるように商品回収管理規程を整備・運用しており、定期的に模擬訓練を実施しています。また商品の生産・加工・流通の各段階において、原材料や包材の情報、商品の製造場所、販売先等の記録を残しており、商品の履歴情報を追跡できるようなシステムを構築しています。
4. 味ひとすじ
永谷園では「味ひとすじ」を企業理念に掲げており、①創意と工夫で商品・サービスを常に考え、作り出し、②お客様に実感、満足していただく「おいしさ」を提供し続け、③食を通じて幸せで豊かな社会づくりに貢献していくことを目指しています。

主な取り組み

  1. 「味ひとすじ」

    永谷園は長年の「経験」や「技術」を基に「味ひとすじ」な商品開発に努めています。たとえば、60年以上親しまれている「お茶づけ海苔」にも使用している海苔は、1967年に全国の漁連の入札権を取得し、永谷園商品に合った品質の海苔を50年以上も自ら選んで直接買い付けています。食品メーカーでこの入札権を持っているのは極めて珍しいことです。また、同じく「お茶づけ海苔」に使用している抹茶は国産の茶葉を使用し、お茶づけにした際に鮮やかな緑色で風味豊かな品質のものを科学的に確認するほか、購買担当者と品質管理担当者による人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・ 触覚など)を用いた「官能検査」で選定しています。
  2. 品質保証連絡会

    永谷園では、商品の企画・生産・販売と、商品に携わる関 連部門で構成する「品質保証連絡会」を開催し、商品の改善へと結びつける活動を行っています。日々寄せられるお客様からの貴重なお申し出内容を、月単位で集計・分析・評価を行い、その内容に対する課題に取り組むだけでなく、食品安全に関する時事ニュースについても情報を共有し、企業としての対応方針を決定しています。この連絡会は定期的に開催しており、取り組み内容の進捗状況を随時確認しています。
  3. ナフサス監査

    食品安全管理の運用状況については、ISO9001や FSSC22000などに取り組んでいる工場ごとに内部監査や第三者監査を行っていますが、それ以外にも永谷園ホールディングス品質保証部による定期監査で永谷園独自の食品安全ルールが守られているかを評価しています。監査での指摘については、改善スケジュールに従って改善し、その後の状態を再度品質保証部で評価することで継続的なレベルアップを図っています。
  4. 緊急時に備えた勉強会

    健康被害が発生した場合には、事故内容や改善状況など、正確な情報を適切なタイミングでお客様にお届けすることが重要です。そのため、事故が発生した場合の工場でやるべきことや、お客様が必要とする情報とはどういったものかなどを各工場の従業員に定期的に教育することで、有事の際に全社一丸となった対応ができるよう心がけています。
※1 NAFSAS(ナフサス)
永谷園味ひとすじ食品安全保証システム(Nagatanien Ajihitosuji Food Safety Assurance System)の頭文字をとったもの。
※2 HACCP(ハセップ、ハサップ)
工場を運営する際に基本となる衛生管理(一般的衛生管理プログラム)を実行した上で、各商品において原料の入荷から出荷まで、製造工程ごとに予測される危害の分析を行い、その分析に基づいて適切に管理する(危害分析)という衛生管理手法。
※3 FSSC22000
ISO22000と食品製造に関する一般的衛生管理の基準(ISO/TS22002-1)を組み合わせた食品安全システムの国際規格。
※4 食物アレルギー監査
食物アレルギー配慮商品を製造している永谷園岡山工場と永谷園グループ会社であるオクトスにおいて、食物アレルギー対策先進国であるカナダの権威のある機関より教育訓練を受けているシーアンドエス様にご協力いただき、食物アレルギー配慮商品を製造するのに適した環境かどうかの監査を定期的に実施し、高い評価を得ています。
※5 フードディフェンス
食品への意図的な異物、毒物などの混入や汚染を防止する安全管理手法です。工場への人の入退出管理や、工場内で使用する洗剤や薬品などの施錠管理・在庫管理を徹底しています。

海苔の買い付けは品質最優先

品質管理部

永谷園
生産本部 購買部
戸田 友幸

海苔担当者として、品質の維持を保つのが使命です。近年は海苔の不作が続いて毎年相場が上がっています。当社は価格に合わせるのではなく品質最優先で海苔を買っています。 海苔の入札は何十年も経験を積んだ大ベテランが活躍する業界ですが、今後も日々努力をし、当社の海 苔品質を守り、この技術を後輩に継承できるよう邁進していきます。

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