永谷園グループは、環境負荷低減のために限りある資源の効率的な利用と廃棄物のリサイクルに努めています。特に、まだ食べられるにもかかわらず廃棄される「食品ロス」に対してはSDGsで、1人当たりの食料廃棄を2030年までに2000年度から半減させる目標が掲げられています。国内では、食品メーカーとして強い責任感を持って取り組んでいきます。

食品ロス削減の取り組み

賞味期間の延長と賞味期限「年月」表示化

永谷園では、食品の期限設定に関する法律やガイドラインなどを基に、商品開発部門と品質管理部門が官能検査(味、におい、色、食感)、微生物検査、理化学検査(水分、pH、水分活性など)を行い、賞味期間を設定しています。

2017年より、食品ロス削減を推進するために、賞味期間を延長しても安全性や品質を保証できることを確認した商品は、3か月~12か月の賞味期間延長を行っています。

また、2021年5月からは、賞味期間9か月以上の市販用商品、業務用商品で賞味期限の表示方法を「年月日」から「年月」に変更する取り組みを順次進めています。この取り組みにより、サプライチェーン全体での食品ロス削減、物流の効率化などの社会問題の解決への貢献を目指します。

フードバンクへの提供

永谷園では、賞味期限が近くなり、市場に流通できない商品を食べ物に困っている方や施設に無償提供する「フードバンク」に提供することで食品ロスの削減を推進しています。

工場における食品廃棄物の削減

永谷園フーズオクトス工場では、消滅型生ごみ処理機を導入しています。微生物の力で生ごみを分解するため、排水のみで廃棄物は発生しません。年間約7トンの食品廃棄物を削減できます。

工場における食品廃棄物の削減

永谷園グループの各工場から排出される食品廃棄物は、肥料や飼料などにリサイクルしています。

永谷園フーズ酒田工場

お麩の製造時に発生した規格外品や動植物性残渣は、飼料や肥料にリサイクルされています。

サニーフーズ栃木工場

動植物性残渣の一部を近隣の農家に引き渡し、肥料として利用されています。

藤原製麺

製麺時に発生した麺の切れ端などを近隣の養豚場に引き渡し、豚の飼料などに利用されています。

海外拠点の取り組み

米国に拠点をおくJSL(Main On Foods Group)では、食品ロス削減及びエコフィードの取り組みとして、カリフォルニア州にある工場で発生した廃棄製品を養豚場へ飼料として提供しています。

廃棄物削減の取り組み

紙削減の取り組み

永谷園フーズサンフレックス工場では、「i-Reporter」を導入し、作業指示書を電子化することで、紙の使用量を削減しています。2022年度は、約26,000枚を削減しました。

  • ※i-Reporter( アイレポーター):タブレット上で動作し、記入、撮影、報告をタブレットひとつで可能にする帳票入力のためのアプリケーション