永谷園ホールディングスは、ステークホルダーの立場を尊重し、長期的な信頼関係を築き、企業の発展につなげていきたいと考えています。
そのために、経営判断の迅速化と経営のチェック機能の充実を図ることを重要な経営課題と認識しています。

企業統治の体制

当社では、戦略策定・業務監督機能と業務執行機能との分離を明確にするために「執行役員制度」を導入しており、現行の経営体制(2023年6月30日現在)は、取締役8名(社外取締役3名を含む)、執行役員9名(取締役兼務者を除く)、監査役4名(社外監査役2名を含む)です。また、経営のチェック機能は従来から監査役制度を採用しており、監査役は、取締役会その他重要な会議に出席するほか、当社の業務や財産状況の調査はもとより、子会社の調査も実施しています。

内部統制システムの整備の状況

当社は、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制、その他当社グループの業務の適正を確保するために法令等で定める体制の整備に取り組んでいます。各取締役は、内部統制の仕組みを構築し、その有効性を定期的に評価・確保する責務を負っており、各監査役がその監視を行っています。内部監査部門は、定期的に各社、各部門で内部監査を実施し、その結果を取締役社長に報告するとともに、年2回(4月、10月)取締役会に報告しています。また、監査役及び会計監査人には、実施した内部監査の結果と内部統制の状況について報告を行うとともに、適宜打ち合わせ・意見交換等を行っています。

子会社の業務の適正を確保するための体制

永谷園ホールディングスの内部監査部門は、定期的にグループ会社の内部監査を実施し各社の業務執行を調査し、取締役会においてその結果を報告するとともに、グループ会社に関する重要な事項については、当社において事前承認を必要とし、あるいは報告を受ける機会を設けることにより、グループ会社の業務の適正の確保に努めています。

コンプライアンス委員会

企業倫理及び遵法精神に基づく企業行動の徹底を図るための重要方針を審議し、当社グループ内に普及・徹底させるための教育と各種施策を立案・実施するとともに、コンプライアンスに関する疑義・違反事項への対処・措置を審議し、コンプライアンス体制を継続的かつ、効果的に維持することを目的とし、2003年10月に設置しました。四半期ごとに開催する体制をとっています。また、当社グループでは、コンプライアンスに関する相談や内部通報を受け付ける窓口を社内・社外に設けています。

リスクマネジメント委員会

企業を取り巻くリスクが多様化する中で、リスク対策をより充実したものにするため、リスクを網羅的に洗い出し、リスク低減策の検討およびリスク発生を防止するための対策と、それらの充分性の検討を行い、当社におけるリスクへの総合的な対応を図ることを目的とし、2021年4月に設置しました。半年ごとに開催する体制をとっています。

コーポレート・ガバナンス体制

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取締役会の概要及び活動状況

取締役会は、8名の取締役で構成し、月1回の定期開催に加え、必要に応じて随時迅速に開催し、法定事項のほか、特に重要な業務執行に関する事項について取締役会規程に基づき決議しています。また、経営の円滑な意思決定機能を強化するため、各部門長から取締役に対して、業務の執行状況を報告するための業務報告会を定期的に開催し、さらに、随時各部門長が企画提案及び情報提供を行うための会議を開催しています。

当社の取締役会では、社外取締役及び社外監査役は、各々の専門的知見や幅広い経験に基づき、独立した立場から中立的かつ率直な意見を述べています。また、顧問弁護士、会計士等からの意見も踏まえ審議しています。

監査役会の概要及び活動状況

監査役会における主な決議事項は、監査方針及び監査計画並びに職務分担(取締役会へ報告)、監査役会の監査報告書、常勤監査役の選定、補欠監査役選任議案に関する同意、会計監査人の再任、会計監査人の監査報酬に関する同意、監査役監査基準の改定等となっています。

監査役会の主な活動状況としては、取締役及び執行役員へのヒアリング、株主総会及び取締役会への出席、重要な会議への出席又は関与、重要な決裁書類等の閲覧、グループ会社事業所への往査及び結果報告、グループ会社監査役との連携及び往査、グループ監査役連絡会の開催及び出席、会計監査人との連携、内部監査部門との連携を行っています。