主な取組み
ステークホルダーエンゲージメント
原料調達の特別な管理
永谷園は、長年の「経験」や「技術」をもとに商品開発に努めています。
70年以上親しまれている「お茶づけ海苔」などに使用している海苔は、1967年に全国の漁連の入札権を取得し、永谷園商品に合った品質の海苔を50年以上、自ら選んで直接買い付けています。食品メーカーでこの入札権を持っているのは、極めて珍しいことです。
また、同じく「お茶づけ海苔」に使用している抹茶は、国産の茶葉を使用し、お茶づけにした際に鮮やかな緑色で、風味豊かな品質のものを、科学的に確認するほか、購買担当者と品質管理担当者による人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いた「官能検査」で選定しています。
品質保証連絡会
永谷園ホールディングスでは、商品の企画・生産・販売と、商品に携わる関連部門で構成する「品質保証連絡会」を開催し、商品の改善へと結びつける活動を行っています。日々寄せられるお客さまからの貴重なお申し出内容を、月単位で集計・分析・評価を行い、その内容に対する課題に取組むだけでなく、食品安全に関する時事ニュースについても情報を共有し、企業としての対応方針を決定しています。同連絡会は定期的に開催しており、取組み内容の進捗状況を随時確認しています。
正確かつ迅速な情報提供
永谷園ホールディングス品質保証部では、社内外への商品情報の提供と管理を行っています。お客さまからのお問い合わせに、迅速かつ正確に回答するためのサポートや、お取引先さまへの商品情報の迅速な提供、社外で原材料に問題が生じた場合の自社商品への影響など、商品情報がいつでも素早く確認できるように、常に最新の状態に日々管理することで、顧客満足度向上の一端を担っています。
ナフサス監査
永谷園ホールディングス品質保証部による定期監査で、永谷園独自の食品安全ルールが遵守されているかを、工場ごとに評価しています。監査での指摘については、スケジュールに従って改善し、その後の状態を品質保証部で評価することで、継続的なレベルアップを図っています。定期監査では、現場確認だけではなく、2021年6月より本格施行されたHACCP制度化を含め、国内外の食品安全に関する動向を踏まえた食品安全管理システムの提案、システム構築のサポートも実施しています。
また、サプライヤー管理強化の一環として、原材料や資材の供給先工場に対しても、定期監査を行っており、国際的な食品安全規格の内容をもとに評価を実施しています。
緊急時に備えた勉強会
健康被害が発生した場合には、事故内容や改善状況など、正確な情報を適切なタイミングでお客さまにお伝えすることが重要です。そのため、事故が発生した場合に、工場でやるべきことや、お客さまが必要とする情報とはどういったものかなどを、各工場の従業員に定期的に教育することで、有事の際には、全社一丸で対応できるように努めています。