CO2排出量削減の取組み
気候変動への対応
気候変動は、異常気象や生物多様性破壊を引き起こし、企業活動に大きな影響をおよぼします。
2015年には気候変動抑制の国際条約「パリ協定」が採択され、日本では2020年10月に内閣総理大臣が、2050年までに脱炭素社会の実現を目指すと宣言しました。
永谷園グループも気候変動の原因となるCO2排出量削減に積極的に取組んでいます。
環境配慮商品
バイオマス原料の使用
惣菜の素やふりかけなどの主要商品のパッケージに、バイオマスインキを使用した包材を使用しています。バイオマスインキは、植物に由来する再生原料を使用しているため、CO2排出量の削減と持続可能な原料調達による自然環境の保全を実現します。

プラスチック使用量の削減
DAY TO LIFEのビアードパパ店舗では、持ち手付きの紙箱に変更し、お持ち帰り用のビニール袋を減らしたことで、プラスチック使用量を削減しました。

調理時のCO2排出量および水の使用量削減
「パキット」は、パキッと折ったパスタを電子レンジにかけるだけで、パスタの茹でもソースの温めも同時にできる、専用パウチに入った“パスタソース”です。
ガスコンロを使用して調理する場合よりも、CO2排出量を約70%削減※1できます。また、水の使用量も、約95%削減※2できる環境にやさしい商品です。
パスタ調理の新スタイル「パキット」は、日本食糧新聞社主催の第36回新技術・食品開発賞や、日本経済新聞社の2023年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞など、数々の賞を受賞しました。

- ※1 家庭でパスタ(乾麺)を茹でる際に排出されるCO2排出量(当社調べ)
- ※2 パスタ(乾麺)、ソース調理(湯せん)時における水の使用量 (当社調べ)
条件:パスタ、ソース調理ともに水15℃、合計使用量3リットルの場合
生産工場の取組み
再生可能エネルギーの導入
永谷園グループでは、脱炭素社会の実現に貢献するため、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの利用促進に取組んでいます。
永谷園フーズ サンフレックス工場では、屋上に太陽光パネルを設置しています。また、永谷園フーズ 茨城工場では、トラッキング付・FIT非化石証書等が付与された実質再生可能エネルギーの電力を使用しています。

ボイラーLNG化
永谷園フーズ サンフレックス工場は、ボイラー※の燃料を、重油から液化天然ガス(LNG)に切り替え、CO2排出量の削減に取組んでいます。
- ※水などの液体を加熱することで蒸気や温水を作る機械

間欠運転による電力の削減
永谷園フーズ 岡山御津工場では、排水処理施設のブロワー※の間欠運転を行っています。工場周辺への臭気等の影響を考慮して夜間のみ実施し、CO2排出量の削減に取組んでいます。
- ※浄化槽に酸素の供給を行うことで水中の微生物を活性化し、有機物の分解を促進させる装置
LED照明への切り替え
永谷園グループでは、「長寿命」「省電力」「水銀を含まない」などの理由から、環境にやさしい照明であるLEDへの切り替えを進めています。

J-クレジット※の購入
永谷園フーズ オクトス工場では、松阪市が国の認証を受けた「未来につなぐ森林管理プロジェクト」のJ-クレジットを購入しました。
市内の森林管理で得たJ-クレジットを購入することで、CO2の排出と吸収が地域で循環する社会の構築を目指します。
- ※国が認証する温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして取引する制度
物流の取組み
永谷園では、輸送手段をトラックから、環境負荷が少ない船舶や鉄道への輸送に転換する「モーダルシフト」に取組んでいます。