サステナビリティ
マネジメント
永谷園グループは、2022年12月に持続可能な社会の実現に向けた取り組みをグループ全体で強化することを目的として「永谷園グループサステナビリティ方針」を策定、サステナビリティ推進体制を構築しました。
永谷園グループは「食を通じて幸せで豊かな社会づくり」に貢献するため、サステナビリティ委員会を中心に、社会や環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題の解決にESG視点で取り組み、持続可能な社会の実現への貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指します。
サステナビリティ方針
「味ひとすじ」の想いを常に抱き、
オリジナリティの精神
おいしさを提供し続ける決意
お客さまに寄り添い、思いやる気持ちをもち、
さまざまな社会の課題に対して、
食を通じた活動を通して取り組みます。
そして持続可能な「幸せで豊かな社会」づくりに
貢献してまいります。
重要課題
永谷園グループでは、SDGsやさまざまな国際基準、食品業界での解決すべき問題などを基に取り組むべき課題を抽出し、事業活動と社会への影響度について検討した結果、以下の「重要課題」を特定しました。課題ごとに「方針」「指標と目標」を設定し、サステナビリティ委員会で最終承認を得ました。
「指標と目標」は、サステナビリティに向けた重要課題解決に向けて関連する取り組みテーマについて指標化したものです。実績や進捗、社会状況、地球環境の変化を常にチェックしつつ、より高い到達レベルをめざし目標を設定しています。
サステナビリティの重要課題は、持続可能な社会の実現への貢献と永谷園グループの持続的な成長の双方にとって重要と考えています。社会・地球環境変化に応じて、定期的に重要課題の見直しを行います。
【重要課題】食の安全安心
方針 |
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主な実施項目 |
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指標 | 方針に沿った内容が維持されている状態。 |
目標 | |
対象 | 永谷園HD、永谷園 |
対応するSDGs |
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- ※ NAFSAS(ナフサス):永谷園味ひとすじ食品安全保証システム(Nagatanien Ajihitosuji Food Safety Assurance System)の頭文字をとったもの。
【重要課題】気候変動への対応
方針 |
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主な実施項目 |
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指標 | CO2排出量削減 | 水使用量削減 | 再生可能エネルギー使用率 |
目標 | (2018年度比) 30%削減 | (2018年度比) 30%削減 | (2018年度比) 15%増 |
対象 | 国内グループ会社での製造工場 | ||
対応するSDGs |
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【重要課題】資源循環・廃棄物削減
方針 |
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主な実施項目 |
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指標 | 廃棄物量削減 | 再資源化率 |
目標 | (2018年度比) 20%削減 | 95% |
対象 | 国内グループ会社での製造工場 | |
対応するSDGs |
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【重要課題】持続可能な調達
方針 |
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主な実施項目 |
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指標 | 策定した「調達方針」が原材料全メーカーに共有され、遵守されている状態の継続。 |
目標 | |
対象 | 永谷園 |
対応するSDGs |
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【重要課題】人権への対応
方針 |
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主な実施項目 |
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指標 | 女性管理職比率 | 男性の育児休業取得率 | 女性の育児休業取得率 |
目標 | 15% (2023年3月期実績:9.8%) |
30%以上 (2022年度実績:38%) |
100% |
対象 | 永谷園 | ||
対応するSDGs |
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サステナビリティ戦略
永谷園グループは「食を通じて幸せで豊かな社会づくり」に貢献するため、社会課題の解決にESG視点で取り組み、持続可能な社会の実現への貢献と当社グループの持続的成長の実現を目指します。
①ガバナンス
永谷園グループは社会課題の解決と企業としての持続的成長を目指し、サステナビリティに取り組むガバナンス体制を構築しています。
2022年12月に設置したグループ横断型組織であるサステナビリティ委員会はそのコア組織です。サステナビリティ委員会は永谷園ホールディングス社長を委員長とし、サステナビリティ目標の達成に向けた方針・計画策定及び取り組みを推進しています。委員会は取締役会への活動報告、リスクマネジメント委員会との連携などを担い、経営基盤の強化を進めています。
サステナビリティ ガバナンス体制
サステナビリティ委員会は、永谷園ホールディングス社長を委員長とし、サステナビリティ目標の達成に向けた方針・計画策定および取り組みを推進します。また、リスクマネジメント委員会とも連携して、環境変化に対応し、経営基盤の強化を進めます。
また、取り組む項目別に4つの部会「環境部会」「人権部会」「商品部会」「開示部会」とサステナビリティ委員会全体の運営管理を行う「推進部会」、各部会からの方針・目標・取り組み内容の提案を受け、審議・決議する「統括委員会」から成り、課題に対して集中的に対応する体制を構築しています。

②戦略
永谷園グループの企業理念は「味ひとすじ」です。「味ひとすじ」とは、「今までにない」「お客さまに『なるほどおいしい』と感じてもらえる」「他社にマネができない」商品を出し続けるという決意です。そしてこの決意の目指すところは、お客さまに思いを馳せ、思いやりを持って「食を通じて幸せで豊かな社会づくりに貢献していく」ためであることに他なりません。持続可能な社会の実現のため、気候変動対策を含めSDGsへの対応が社会全体で求められており、永谷園グループも事業活動を継続する立場としてこれらの問題への対応を企業の社会的責任と捉えて取り組んでおります。永谷園グループができる「食を通じた活動」は商品開発・生産・販売から、お客さまの手に届き、召し上がっていただくまでのすべての工程が、我々が提供する「食」であり、「食を通じた活動」です。持続可能な「幸せで豊かな社会」を実現するために、「食を通じた活動」で気候変動による環境問題を含めた社会の課題に対し、商品設計・製造・販売などのあらゆる場面で今できることをひとつひとつ実践してまいります。
③リスク管理
リスク管理においては、リスクマネジメント委員会でモニタリングしており、特に経営への影響が大きく対応の強化が必要なリスクは重要項目として取り上げ、責任者を決めリスクマネジメント委員会で進捗管理をしています。
特にサステナビリティに関するリスクについては、サステナビリティ委員会で重要課題として設定し、該当部会が中心となって進め、委員会内の「推進部会」が進捗管理をしています。
各部門やグループ会社で管理可能なリスクは、各組織が中心となって対応しています。
④指標と目標
永谷園グループはサステナビリティに向けての重要課題を5つ設定いたしました。
これらについて指標と目標を以下のように設定しています。

バリューチェーンの流れとSDGs
永谷園グループでは、世界の共通課題である「持続可能な開発目標(SDGs)」で掲げられた目標について、対応すべき重要な課題と認識しています。永谷園商品を例にバリューチェーン「創る」「作る」「売る」「使う」という機能の各段階での取り組みがSDGsとどのように関連するかをまとめました。各段階でSDGsが描く2030年の将来に向けた社会課題の解決に貢献していきます。
